基本姿勢

ファシリティにかかわるすべての人たちが大切なものとして認める価値を生み出す

企画、設計、施工、運営、各段階でファシリティには多くの人がかかわります。そして最も多く長くかかわるのは所有者と利用者です。それぞれのかかわりかたにより多様な価値が生み出されますが、それは明確 な目的と的確な行動によってのみ可能となります。物と事の作業室は各段階それぞれの多種多様な価値の創出を支援します。

生きたファシリティと向かい合う

ファシリティは単なる物的な空間ではありません。物としてのファシリティに人が介在することでファシリティは生きた動的なものとして稼働し、成果が果実として生み出され、その果実がファシリティの評価軸となっていきます。物と事の作業室はこの生きたファシリティと向かい合い成果の創出を支援します。

「協働」「媒介」を正確に機能させる

ファシリティはそこにかかわるすべての人が「協働」して価値を生み出す場です。協働するためには人をつなぎ前進させる「媒介」が必要です。
物と事の作業室は「協働」「媒介」という作業が正確に機能するよう、かかわるすべての人を支援します

お伝えしたい 「覚醒」と「スプリングボード」

この事務所を立ち上げるまでファシリティに関する大小さまざまなプロジェクトと定型業務を経験してきました。竣工後二十年の年月が経過してもステークホルダーに価値が共有され維持され評価されているファシリティがあります。反対に残念ながら明確な目的を共有されず価値の創出が不十分だったファシリティもあります。それぞれのファシリティの違いはプロジェクトマネジメントや運営維持の巧拙でしょうか、スタッフの能力の差でしょうか、それとも予算だったのでしょうか。それを考え続けてきました。

どれも重要な要素ですが、最も重要なことは業務遂行のプロセスに「覚醒」の瞬間があったか否か、今はそれが決定的な違いだと思っています。

プロジェクトは開始からフィニッシュに至るまで、滞りなく進むことはほぼありません。プロジェクトで当初設定していた要件は本当に十分条件だったのかという疑問が生じます。
定型業務は前例を踏襲して改善を行いますが、前例にない新たな課題は常に生じ要件の整合性が取れない状態に陥ります。
どちらも基準にしていた要件が不十分であいまいな状態になり、混乱が生じます。

この状況の中で解決へ向けての試行を執念を持って繰り返すチームには、根本的な何かが突然現れる瞬間があります。
その何かがチームを「覚醒」させ想定以上の価値を創出させることになります。

これはクリエイティブな世界の話でありファシリティマネジメントとは関係ないと思われがちです。しかしファシリティマネジメントは絶え間のないクリエイティブな行為です。ファシリティに対しての深い知見を持って空間的仕組みを創り、そこから人が成果を生み出すようにアイデアを注ぎ込んで運営することです。

物と事の作業室の業務を通じてステークホルダーの皆様にお渡ししたいことは、ファシリティの新しく目を引くアイデアではありません。
この「覚醒」に至るプロセスへの外部視点での支援であり、未知の困難に対して過去の中に埋もれているヒントを提示することです。

今後ファシリティマネジメントの多くの部分はITに置き換えられ、課題解決と価値創造に人の作業の重点が移ることになります。
さらに社会の急激な変化によって組織や業務のしくみ自体を再構築せざるを得ない状況が生じており、ファシリティの在り方自体もまた大きな構造的変革の時代に入っています。

物と事の作業室が所有する知見を未知の課題の解決のためのスプリングボードとして活用していただきたいと考えています。スプリングボードを使ってより高く遠く新たな世界へジャンプするのはファシリティのステークホルダーの皆さまです。