ファシリティマネジメントの定義は、日本においては公益法人日本ファシリティマネジメント協会が「企業、団体などが組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」(公式ガイドファシリティマネジメントに依る)と定義付けています。ただし各企業あるいは各国のおかれた状況によって定義の詳細は異なっています。
物と事の作業室は、ファシリティマネジメントを
「建物(環境)を所有する組織が行う、建物(環境)を対象とした、経営判断を伴う主体的総合的な経営活動」
と捉えています。物と事の作業室はファシリティマネジメントを行う組織に対して、専門知識と経験に基づいて補佐及び部分代行業務を行う専門家です。
ファシリティマネジメントは誰が行うのか
物と事の作業室では、ファシリティマネジメントを行う主体を、建物(環境)を所有する経営組織と位置付けています。これは、あらゆる活動は判断がなければ成り立たず、ファシリティの活用に際しての最終判断を責任をもって行うことは、所有者のみに可能な行為だからです。
では、所有者以外はファシリティマネジメントを行うことはできないのか。この点に於いて、所有者以外の外部専門家はファシリティマネジメントの専門能力を有し、ファシリティマネジメントの補佐及び部分代行業務を行うと考えています。
関連する各業種ごとの作業区分について、物と事の作業室は以下のように考えています。
何に対して行うのか
物と事の作業室は「環境:建物、ランドスケープ、インフラストラクチャーなど築造されたもの(ISO41011 3.1.1)」に対しての働きかけと考えています。 これは、建物は単独で成り立つものでは無く環境全般とのかかわりで成り立つものだからです。
どのように行うのか
物と事の作業室は
1.「建物運営管理の立場」でファシリティマネジメント業務全体をサポート.
2.建物を「物と事」「ハレとケ」の視点で考える.
3.デザインを「人」「環境」歴史」「事業」のキーワードで考える
の三つの手法でお客様のサポートをいたします。
経営
建物は経営の視点で運営しない限り存続することはできません。それゆえ物と事の作業室は建物経営的な視点をファシリティマネジメントの基本と位置付けています。
参考
本稿作成にあたっては以下の定義を参考あるいは準拠としました。
(日本語訳は物と事の作業室作成)
■JFMA(日本ファシリティマネジメント協会)
「企業、団体などが組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」
「施設とその環境」をファシリティという
公式ガイドファシリティマネジメントP.2
■ISO( ISO41011 3.1.1)
organizational function which integrates people, place and process (3.5.1) within the built environment (3.2.3) with the purpose of improving the quality (3.7.1) of life of people and the productivity of the core business (3.1.7)
人の生活の質とコアビジネスの生産性をより良くすることを目的として、人と場所とプロセスを、築造された環境に統合調和させる組織機能
環境:建物、ランドスケープ、インフラストラクチャーなど築造されたもの
■IFMA:
Facility management (FM) is a profession that encompasses multiple disciplines to ensure functionality, comfort, safety and efficiency of the built environment by integrating people, place, process and technology.
ファシリティマネジメントとは、人と場とプロセスとテクノロジーを統合することで 築造された環境の機能性 快適性 安全性 効率性を確保するための、複数の専門分野を含む専門職
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2020年11月24日 物と事の作業室作成